6月23日に、10月からのTDRパークチケットの値上げが発表されました。
オリエンタルランドの公式リリースではなく、リゾート公式サイトのTOPお知らせに
「ゲストの皆さまへ」として「 10 月 1 日入園分以降のパークチケット変動価格帯について」というPDF書面で掲載されました。
珍しい発表スタイルですね。
 
 
思うところを書かせていただきます。
1点目、値上げのリリースにツッコミどころ
2点目、世間とDファンの反応(受け止め)に差がある 〜エンタメ系コンテンツの復活はない〜
3点目、年パスはいつ消滅されるか
 
コロナ前の旧来のパーク待望派さんには極めてネガティブな見方を書きますが、根拠なき期待や願望を排除しています。
 

 

 

 

値上げのリリースにツッコミどころ

 

最近は、あらゆるビジネス・サービスで値上げが「当たり前」になっています。

そもそも、長年にわたって政府と日銀が同じ「インフレを目指す」と打ち出し続けてきたので、結果的にわたしたち日本国民が待ち望んだ物価高でしかありません。

経済的には世界的に見て日本だけが異様な金融政策を取り続け、世界経済の波に乗り切れずに通貨である「円」の国際的に見た相対的な価値低下であり、政策が奏功したとは考えませんが。

 

さて、東京ディズニーランドのチケット値上げについて。

世間一般のBtoC企業の発表と、何か違います。

企業努力に一言も触れられていないのです。

多くのBtoC企業は、「価格転嫁せずに企業努力してきましたがもう限界」とか、「値上げするけどこういうところで企業努力しますから(許してね)」とか、何らかの改善とか、消費者のマインドへの配慮が発表に含まれます。

TDR(オリエンタルランド)の発表には、そんな配慮は全くありません。

さすがです。

読み解くと、要は「値上げがいやなら平日に来い」です。

カレンダーの休日、GWや年末年始にしかまとまった休みが取れない人のことなんて「知らんがな」「高いカネ払え」という内容です。

 

そもそも、今のオリエンタルランドが重視している指標は、「客単価」であって「入園者数」は捨てています。

分かりやすく例えると、ピーク日の客単価を110%に上げて、入園者数を95%に減らすと

1.1✕0.95=1.045 と、客単価は上がるのです。

経費は増えませんから、営業利益は上がります。

あくまで単純計算ですが、今般の発表内容を経営・株主目線で読むと、こういうことです。

また株価が上がりますね。

 

 

世間とDファンの反応(受け止め)に差 

〜エンタメ系コンテンツの復活は、ない〜

 

このTDRチケット値上げについては、ネット上の多くのニュース媒体で取り上げられました。

タイトルは「1万円超え」

 

 

これらの記事の論調は、概ね「単純値上げ」「仕方ないけど許容」です。

 

わたしのツイッターアカウントのフォロー・フォロワー関係にあるアカウントさんの多くは、いわゆるDファン、D系です。

昨日の値上げ発表を受けての反応でもっとも多いのは、ニュース記事の論調とは異なって、「不満」であり、そのぶん、ショーやパレード、アトモスなどのエンタメ系コンテンツを充実させてほしい(させるべき)という見解です。

 

気持ちは分かります。

わたしは、今般のリリースでDファンに僅かに残っていたこの期待・願望は、いよいよ打ち砕かれたと感じました。

 

逆に、エンタメ系コンテンツの再開を発表するとしたら、チケット値上げとセットで「ご理解を求める」であろうと予想していました。

今般、前段に書いたとおり、値上げの一方での企業努力や改善はまったく言及がないということは、エンタメ系コンテンツの再開は「ない」ということです。

 

停止ショーモードのないデイパレード、

ダンサーがいないエレクトリカルパレード、

単なる短時間グリーティングレベルのハーバーショー、

バンドもシンガーも不在のビッグバンドビート…

 

これでも十分に今のゲストは満足で、復活させなくても高いカネを支払って来てくれる

ということを意味します。

 

 

年パスはいつ消滅されるか

 

世の中のサービス業は、すっかりアフターコロナに移行しました。

コロナ感染対策の観点から講じられてきた様々な規制やコントロールは、その必要性がなくなり、解除されました。

しかし、東京ディズニーリゾートでは、コロナとは関係なく規制を続けます。

理由は、従来の入園者数を受け入れ運営できるだけのキャストが確保できないからです。

 

さて、年間パスポートやマルチデーパスポートはどうなるのか。

今般の記事を読み解くと、オリエンタルランドが重視しているのは入園ゲスト数のコントロールだと分かります。

年間パスポートは、この要素に反して、オリエンタルランドはコントロールできません。

つまり、年パスは今のオリエンタルランドの方針に反する、ということです。

 

では、もし仮に年間パスポートが復活するとしたら・・・

あくまでブログ管理人の私見ですが

・平日プラス土日の一部指定日に限定

・開園30分後以降に、その時点で当日チケット購入可の状態であれば入園できる、年間パスポート

というところでしょうか。

 

あくまで有料入園者でコントロールする。

一定のキャパを超えず、当日チケット売上にも影響しない前提で入れて、そのキャパで入り止め。

そんなところでしょう。

 

コロナ禍以降のここ数年、何らかの発表のどさくさ紛れに消滅(抹殺)されていったパークコンテンツやスタイル・・・

最近では「ファストパス」消滅。

その前に、アトモスフィア消滅。

レジャーシートOKは1時間前ルール。

着座でのパレード観賞は地面にお尻をつけた状態でルール。

何より、昼間のハーバーショー。

 

オリエンタルランドが「なくしたかった諸々」が着実に消滅させられているだけのことです。

 

 

 ☆☆☆☆☆

 よろしければクリックを

<ブログ村ランキング>

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ ディズニーランド&シーへ

にほんブログ村

 

 ☆☆☆☆☆